製作に必要な工具類

必要性があると考えられる工具類を紹介します。100円均一商品など、安価なものでも使えます。しかし、高価な工具は使い心地や耐久性などが違うので、予算が許すならば購入を検討してください。特に、ハンダとハンダこては、粗悪なものは避けたいところです。

重要度の高い工具類

ハンダこて、こて台、ハンダ
ハンダこて
ハンダこて、こて台、ハンダ
ハンダ付け作業に必須。電子工作の用途でしたら、ハンダこてのヒーターは20W程度がお奨めです。
こて台の耐熱スポンジに水を十分含ませて、こて先の汚れを拭き取ります。こて先の汚れを取り、5秒もあればこて先の温度が回復するのでハンダ付けを開始できます。
ハンダは、ハンダこてのワット数に合わせて、直径が少し細いものを利用します。
ラジオペンチ
ラジオペンチ
ペンチの一種ですが、ラジオ製作などの電子工作に適するように、先が長く、細くなっています。持ちやすい大きさで、ペンチの先は閉じたときに、ピッタリと接するものが良いです。
ニッパー
ニッパー
電子部品のリード線、細い電線を切断する工具です。持ちやすい大きさで、刃先がピッタリとかみ合うものが良いです。
なお、太い電線や針金などは、強力ニッパーやペンチで切断しましょう。

組立てに使いたい工具類

ドライバー プラスとマイナス、それぞれ大小あれば十分です。
ドリル、ドリル刃
ドリル、ドリル刃
ケース等の穴あけ加工に必要です。電動ドリルの場合、回転速度が調節できるものが使いやすいです。刃の直径は3mmが必須、他の径もあると便利でしょう。
ポンチ
ポンチ
孔あけの位置決めに使います。ポンチをハンマーで叩いて小さなくぼみを作ることで、ドリル刃の位置を安定させて孔あけを開始できます。
リーマ
リーマ
ドリル刃の寸法以外の径や、より大きな穴が必要な場合に使います。
ヤスリ
ヤスリ
切断面、穴あけで生じるバリを除去し、滑らかに仕上げます。鉛筆程度の長さで、断面が丸型、三角型、半円型などが便利でしょう。ケース加工に活躍。
六角レンチ
六角レンチ
つまみの取り付け作業で使用することがあります。工具の断面が六角形になっています。
スパナ
スパナ
ボルトやナットの締め付けに使います。パネル面に取り付ける可変抵抗器やロータリースイッチは、ナットで固定しています。
ノギス
ノギス
精密な加工は正確な長さの測定が必要です。0.1ミリ単位で測定できます。0.01ミリ単位で表示するデジタル表示のノギスもあります。
カッター、カッターマット 一般の事務用品ですが、電線の被覆を剥がす時にも使えます。

便利な小道具

クランプ、バイス
クランプ、バイス
接着、切断などのケース加工や部品等の仮止めに便利です。
目玉クリップ(大・小)
目玉クリップ
ハンダ付け作業時の部品固定に役立ち、放熱効果も期待できます。上手に使えばダイオードに伝わるハンダ付けの熱を減らせるので、ハンダ付けに自信が無い人もダイオードを熱で壊す確率を激減できます。
木材片、タイル
木材片、タイル
ドリルやハンダ付けなどの作業で、準備しておくと意外と役立つことがあります。
ピンセット細かい部品を掴むのは、これが一番。
ルーペ(拡大鏡)部品の細かな表示がハッキリ読み取れます。
調整ドライバー
(高周波ドライバー)
調整ドライバー、高周波ドライバー
トリマー(半固定コンデンサー)の調整にはぜひ使いたいです。樹脂の先端のみ金属が使われるドライバーです。

あると頼もしい測定器

テスター
テスター
一般にテスターとは、電圧・電流・抵抗値を測定できる計器です。部品や回路の検査にも利用できます。
LCRメーター、マルチメーター
LCRメーター、マルチメーター
LCRメーターはインダクタンス、容量、抵抗値を測定します。テスターの機能にインダクタンス、容量、周波数、hfe、温度など、様々な値も測定できる計器は、マルチメーターと呼ばれています。
【参考】 LCメーターキットの組立て
ディップメーター
ディップメーター
共振周波数の測定などに利用できます。
【参考】 デジタルディップメーターの自作アクセサリー


出力回路2 << 前 | 目次へ戻る | 次 >> 電気の単位